うつ病の治療について

今回からしばらく、はたらく人が患う心の病の代表格である

うつ病について書いてみようと思います。

自分自身も二度のうつ病を経験しており、

体験に基づいた事柄も織り交ぜていければと思っていますので、

お付き合いいただければ幸甚です。

まずは、うつ病の治療について。

治療には、次にあげる三本柱が有効だとされています。

それは、薬物療法、心理療法、そして十分な休養です。

薬物療法は、きちんと薬を服用することです。

自己判断で薬を減らしたり止めたりすることは、

離脱症状を引き起こす可能性もあり、大変危険です。

必ず医師の指示に従って服用するようにしましょう。

心理療法は、医師や心理士、カウンセラーなどに話を聴いてもらって

ストレスに対するレジリエンスを高めるというものです。

これも医師と相談したうえで受けることが重要です。

そして、休養。

これこそが最も重要だと言っても過言ではないでしょう。

うつ病になってしまったら、まずはストレス源から離れてしっかり休むことが必須です。

責任感が強い人ほどうつ病になりやすいので、休みづらいかもしれませんが、

こじらせないためにもしっかり休むことを第一に考えてください。

今回はこんなところで。

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カウンセリングって難しくない?

とっても難しいです…というのは、私たちカウンセラー側の話です。

ご相談者様のお話をお伺いするということは、簡単そうに見えて、とても頭を使う作業です。

全神経を集中してお聴きするので、一回の面接でとても疲れてしまいます。

しかし、ご相談者の皆さまにとっては、決して難しいものではありません。

基本的には、思っていること、心に感じていることをそのままお話しいただければいいのです。

但し、いくつかご注意いただきたい点もあります。

まず一つ目は、ありのままをお話しくださいということです。

自分をよく見せようと見栄を張ったり、

逆に、こんなことを言ってはいけないのではないかと遠慮したりしないでください。

カウンセラーには守秘義務がありますので、お話しされた内容は決して他に洩れません。

安心して、どのようなことでも話していただければと思います。

もう一つは、カウンセリングを受けると少々疲れてしまうことがあると

ご承知おきくださいということです。

カウンセリングでご自身の心と深く向き合うと、

それまで意識の底に押し込めていた感情に気づくことがあります。

それはご本人にとっても意外に感じられることもあり、

そのせいで疲れてしまうことがあるのです。

その点で、マッサージのように一度で軽く感じられるものとは違います。

しかし、それを乗り越えると心に備わったレジリエンスが発揮され、

晴れ晴れとした気分になれると思います。

いろいろと述べてきましたが、自分の心の隠された部分に気づき、

問題を解決するにはカウンセリングはとても有効だと思います。

難しく考えずに、一度受けてみていただければと思います。

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カウンセリングを受けるとどうなる?

たちどころに悩みがスパッと解消します…なんて簡単に言えればいいのですが、

実際にはそうはいきません。

そもそも、カウンセリングを受けても外的な環境は変化しないのです。

例えば仕事の内容や上司の人柄などは、カウンセリングで変えようがないですからね。

では、何が変わるのか?

それは、相談者さまご自身の心です。

カウンセリングを受けることで、ご自身の心とじっくり向き合うことになります。

その中で自分でも意識していなかった気づきが起こり、

もともと心に備わっているレジリエンス(ストレスからの回復力)が発揮されるのです。

そのようにして問題や悩みへの受け止め方・対応が変わってくることにより、

解決へと向けて踏み出すことができます。

しかしこれは、カウンセリングを一回受けただけで実現するものではありません。

(中にはそういうケースもありますが、少数です)

基本的には何度も面接を重ねることで実現するものであり、

数週間から数か月、時には年単位の時間がかかることもあります。

しかし、時間をかけて心が変わった結果であるからこそ、

その場しのぎで自分の心をごまかすのではなく、根本的な解決に結びつくことが多いのだと思います。

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えることができる」という言葉があります。

自分を変えて悩みを解決したいという方は、

ぜひ一度カウンセリングを受けてみていただければと思います。

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オンラインカウンセリングとは?

コロナ禍以降、オンラインカウンセリングが盛んになってきました。

文字通り、対面ではなくオンラインでカウンセラーと相談者さまがお会いして

カウンセリングを進めるというものです。

具体的にはSkypeやZoomを用いたビデオ通話で行い、

パソコンにもスマホにも対応しています。

対面と比較してのメリット・デメリットは下記のようなものです。

<メリット>

・交通費や移動時間が不要

・直接会わないので感染予防に有効

・自宅などリラックスできる場所で受けられる

・遠隔地でもカウンセリングを受けられる

・マスク不要なので表情がわかりやすい

・対面より心理的なハードルが低い

<デメリット>

・周囲の状況により音声が聞こえづらいことがある

・通信環境の影響を受ける

・スマホの場合、バッテリーが心配になることがある

・ビデオ通話に不慣れな人には難しく感じられる

個人的には、総じてメリットがデメリットを上回っていると思います。

せっかく便利なツールが普及してきたので、

これを活かしてカウンセリングをもっと気軽に受けられるようになればいいなと思っています。

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カウンセラーの守秘義務

悩み事を相談することのハードルを高くしている理由の一つに、

「相談内容を人に知られたくない」というものがあります。

特に仕事に関する悩みの場合、上司や同僚はもとより、

人事部をはじめとする会社の当局にも知られたくないと思われる方が多いのは当然のことです。

昨今、多くの企業で相談窓口などを設けていますが、

利用が伸び悩んでいるのはそういうところにも原因があるのかなと思っています。

カウンセラーには基本的に守秘義務があり、

相談内容を第三者に洩らすことは厳に禁じられています。

(自傷他害の可能性がある場合など、若干の例外もあります)

とは言え、会社が用意したカウンセラーだと、

どこまで秘密が守られるのか心もとないという方も多いと思います。

そんな場合は、独立系のカウンセラーに相談するのも一つの手だと思います。

どこにも所属していないので、秘密が漏れる心配はまずありません。

悩みがあるけど相談しづらいという時は、

こういう手もあると覚えておいていただければ幸いです。

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カウンセリングってどんな人が受けるの?

この問いに、皆さんならどう答えるでしょうか?

「心を病んだ人」「近しい人の死など深い悲しみを抱えた人」などと

答えられるかもしれませんね。

おそらく、「とても深い心の傷を負った人」というイメージがあるのでしょう。

確かに、そういう方に対してカウンセリングは有効だと言われています。

しかし、カウンセリングはそういう方たちだけのものではないと思っています。

もっと軽いお悩みや気になることに対してもカウンセリングはきっと役に立ちます。

「最近仕事がうまくいかない」「職場の人間関係で気になることがある」くらいの、

ちょっとした心の引っかかりも、カウンセリングで軽くなったり解決したりすることがあります。

カウンセリングというと何だか敷居の高いもののように思われがちですが、

もっと気軽に多くの方が受けられるようになればいいなと思っています。

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カウンセリングって何? つづき

前回、カウンセリングについて「思ったことを何でも話してください」と言いました。

それだけでカウンセリングになるのか?

私の答えは「Yes」です。

自分の経験でもあるのですが、

心の中に浮かぶことを言葉にしていくだけで徐々に自分の心が変わっていきます。

最初は心を悩ませている物事ばかりにとらわれているのですが、

やがて「自分はどうなりたいのか」「そのためにはどうすればいいのか」ということに

意識が向くようになります。

この変化こそが、カウンセリングの要点なのではないかなと思っています。

この変化が起これば、問題解決に向けて大きく踏み出せると思います。

とは言え、実際に体験しないとわかりにくいかもしれませんね。

カウンセリングを敷居の高いものと思わず、気軽に受けてもらえるようになれば、

実感いただける機会が増えるのではないかなと思っています。

そのために、駆け出しカウンセラーですが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

それでは、今日はこんなところで。

カウンセリングって何?

わかりにくいですよねぇ…

私もちゃんと説明なんてできません。

(未熟者なので…)

ただ、言えるのは、

カウンセラーからの目線で説明しようとすると、

学術的な定義などにとらわれて、ますますわかりにくくなるんだろうなぁってこと。

実際にお悩みをお持ちの相談者さま(=カウンセリングを受ける人)からすると、

「何をしたらええねん!?」ってことになると思うんですよね。

で、私なりの考えですが、

「思ったことを何でも話してください」

です。

「それだけでカウンセリングになるの!?」って思われるかもしれません。

ひょっとしたら頼りなく思えるかもしれませんね。

でも、たぶん、これでいいと思ってます。

なぜか?

詳しくは、また後日お話ししようと思います。

私はどうしてカウンセラーになったか

今回は私がカウンセラーになった経緯についてお話しします。

私が心理職を志したきっかけは、

サラリーマン時代に心身の調子を崩した経験にあります。

数年前、転勤を機に職場環境が激変し、

上司のモラハラや過労に苛まれてうつ病を発症して、

7か月の休職を余儀なくされました。

その時の主治医が自分に合っており、

通常の治療だけではなく、

おすすめの本を教えてもらったりしていました。

その中で河合隼雄先生の本に出会い、

心理学やカウンセリングに興味を抱くことになったのです。

これがそもそもの始まりでした。

その後復職し、しばらくは順調だったのですが、

また新たな上司にキツく当たられたり、

会社から理不尽な処遇を受けたりしてうつ病が再発し、

今度は1年間の休職となってしまいました。



そんな時に、

主治医の勧めで本格的なカウンセリングを受けたのです。

それまで本で読んではいましたが、

実際に体験するのは初めてでした。



最初は、理不尽な処遇に対する憤りを鎮めるために、

ひたすら心にたまった鬱憤をぶちまけていました。

いわゆる「ガス抜き」ができればと思っていたのです。



カウンセラーの先生は、

私の愚痴を辛抱強く聴き続けてくれていました。



そのうち、私の心情に変化が現れました。

当初の憤りや怒りがいつのまにかおさまって、

「これから自分はどうすべきか」ということに

考えが及ぶようになったのです。



それはやがて、

「いつの日か心理職になり、自分と同じように苦しんでいる人の役に立ちたい」という考えに至りました。

そして、この感覚を一人でも多くの人に実感してほしいと思うようになったのです。



そのために手始めとして

心理相談員の資格を取得しました。



さらに、環境を変えることも必要だと思い、

最終的に会社を辞めるという決断にもつながったのです。



その後、カウンセリングをしっかり学びたいと思って

産業カウンセラー資格を取得し、現在に至っています。



上述の通り、

「自分と同じように苦しんでいる人の役に立ちたい」というのが

カウンセラーとしての私の根本になっています。



興味をお持ち下さる方が

お一人でもいらっしゃれば嬉しいです。



長文にお付き合いくださり、

ありがとうございました。



もし、私が皆さまのお役に立てることがあれば

何よりの喜びです。



お仕事に関するお悩みをお持ちの方は、

どのようなことでも結構ですので、

お声をかけていただければと思います。

ブログ始めました

サイトオープンに際し、合わせてブログも開設いたしました。

カウンセラーとしての私の理念は、

「かつての自分と同じように職場のストレスで苦しむ人を一人でも減らしたい」です。

まだ駆け出しのカウンセラーですので

至らない点もあるかと思いますが、

皆さまのメンタルヘルス向上やキャリア開発、

人間関係開発に役立てるよう、

精進してゆきたいと思っています。


情報発信も

できるだけこまめに行うつもりです。

何卒、お付き合いくださいますよう

お願い申し上げます。

2023年6月2日 | カテゴリー : ご挨拶 | 投稿者 : kishida