うつ病のサイン・ケチな飲み屋

前回まで、うつ病の症状についてご紹介してきました。

今回は、同僚や部下など身近な人から発せられる、

うつ病が疑われるサインについてご紹介したいと思います。

うつ病の特徴の一つに、「病識が低い」ということがあります。

どういうことかというと、本人がうつ病に気づかず、

病気であるという認識がないことが多いということです。

そのため、周りの人が早めに気づいてあげることが重要なのです。

職場で現れるうつ病のサインをまとめたものに、「ケチな飲み屋」という言葉があります。

これは、下記のような状態の頭文字を取ったものです。

「け」…欠勤が増える

「ち」…遅刻や早退が増える

「な」…泣き言(「もうダメです」など)を言う

「の」…能率が下がる

「み」…ミスが増える

「や」…「辞めたい」と言う

「み」は、「身だしなみがおろそかになる」でもいいかもしれません。

これらの状態が現れたら、

本人がうつ病になっていたり、なりかかっている可能性があります。

「ケチな飲み屋」に気づいたら、

ゆっくり時間を取って本人の話を聴いてあげるといいでしょう。

そして、必要に応じて

カウンセリングやメンタルクリニックの受診を勧めてあげるのもいいと思います。

職場のメンタルヘルスを守るため、

身近に「ケチな飲み屋」がないか、注意してみてください。

今回はこの辺にいたします。

ご意見、ご質問をお待ちしております。

また、ただいまカウンセリングの無料モニターを募集しております。

ご興味のある方はお問い合わせください。

うつ病は「甘え」ではない

前回はうつ病の症状以外に現れる心身不調について、自分の体験も交えて書きました。

その前は、うつ病の代表的な症状であるDSM-5の9項目についてご紹介しました。

これらのことから言えるのは、気力や集中力がなくなったり、意欲が湧かなったり、

胃腸などに不調が出るのは決して本人の甘えなどではなく、

病気の症状である可能性があるということです。

つまり、インフルエンザや風邪になると熱が出るように、

これらの状態も、うつ病という病気が引き起こしている異常だということです。

しかし、残念なことに、これらの状態を訴えると、

「甘えだ」とか「気のせいだ」などとされてしまうことが今でも多くあるように思えます。

でも、上述のように、このような状態はうつ病の症状である可能性があります。

言わばうつ病のサインなのです。

もしご自身や職場の方がこのような状態に陥っていたら、

決して「甘え」「気のせい」と断じることなく、そして絶対に責めることをせず、

注意深く見守ってあげてください。

そして、それが一定期間続くようであれば、

ためらうことなく医師の診察を受けていただければと思います。

繰り返しになりますが、うつ病は死に至ることもある深刻な病です。

まさかと思っても、念のために受診することで最悪の結果を防ぐことにつながります。

年間2万人以上が自ら命を絶っている現状があり、

その大半はうつ病をはじめとする精神疾患によるものだと言われています。

自身や周囲の方がこのような不幸に見舞われないためにも、

おかしいと思ったらためらわずに診察を受けるということが広まってくれればと思います。

今回はこの辺にいたします。

ご意見、ご質問をお待ちしております。

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うつ病の症状・過敏性腸症候群

前回はうつ病の症状について書きました。

実際には、その代表的な症状以外にも心身にさまざまな異常が発生します。

今回は、特に身体面の不調についてご紹介したいと思います。

うつ病になると、頭痛や腹痛、肩こりや背中の痛みなどのさまざまな身体面の不調が発生します。

どの症状も大変つらいものですが、

その中でも日常生活に大きな影響を及ぼすものは消化器の不調ではないでしょうか。

私はうつ病になった際、消化器不調の一つである過敏性腸症候群を発症しました。

下痢型と便秘型がある腸の不調なのですが、

男性は下痢型が、女性は便秘型が多いと言われています。私も下痢型を発症しました。

これは文字通り下痢が続くもので、ストレスの影響を大きく受けるため、

特に外出時に症状が強く出ていました。

事前にトイレの場所をチェックしておかないと外出もままならなくなり、

そのせいで、ただでさえうつ病で苦手になった外出がますますできなくなり、

リハビリにも支障をきたす結果となりました。

しかし、産業医の勧めで服用した薬が著効し、徐々に改善して外出も可能になりました。

このように過敏性腸症候群にはよく効く薬がありますので、

つらい場合は医師と相談して処方を受けることも有効だと思われます。

そのほかにもつらい症状は多くありますが、うつ病によるものと気づかないこともあります。

体調に異常があり、ストレスも強いようなら、うつ病によるものである可能性もあります。

思い当たることがあれば医師に相談しましょう。

今回はこの辺にいたします。

ご意見、ご質問をお待ちしております。

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うつ病の症状について

今回はうつ病の症状についてご紹介します。

うつ病の診断基準としてよく用いられるものにDSM-5というものがありますが、

そこに挙げられている症状は下記のようなものです。

1.抑うつ気分(悲しみや空虚感、絶望感)

2.興味や喜びを感じない

3.体重の著しい増減、食欲不振や過食

4.不眠または過眠

5.動作が鈍くなる。焦燥感や不安感

6.疲労感や無気力

7.自責感

8.思考力や集中力、決断力の低下

9.希死念慮

このうち、1もしくは2を含む5項目が一定期間以上続いているとうつ病と診断されます。

私は、うつ病と診断されたときには9項目すべてに該当していました。

この中で最も深刻なのは9の希死念慮です。

これは、死ぬことばかりを思考してしまうというものです。

残念ながらいまでもわが国では万単位の方が自ら命を絶ってしまっていますが、

その多くがうつ病をはじめとする精神疾患によるものだと言われています。

言い換えれば、うつ病は「死に至る病」なのです。

このようにうつ病はれっきとした病気であり、上記の項目はその「症状」なのです。

決して心の弱さや甘えなどではありません。

命に係わる深刻な病と認識して対応することが必要です。

一人でも多くの方が、うつ病について正しく認識されることを望みます。

今回はこんなところで。

うつ病について知りたいことがあれば、コメントいただければ幸いです。

また、現在、カウンセリングの無料モニターを募集しております。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

うつ病の治療について

今回からしばらく、はたらく人が患う心の病の代表格である

うつ病について書いてみようと思います。

自分自身も二度のうつ病を経験しており、

体験に基づいた事柄も織り交ぜていければと思っていますので、

お付き合いいただければ幸甚です。

まずは、うつ病の治療について。

治療には、次にあげる三本柱が有効だとされています。

それは、薬物療法、心理療法、そして十分な休養です。

薬物療法は、きちんと薬を服用することです。

自己判断で薬を減らしたり止めたりすることは、

離脱症状を引き起こす可能性もあり、大変危険です。

必ず医師の指示に従って服用するようにしましょう。

心理療法は、医師や心理士、カウンセラーなどに話を聴いてもらって

ストレスに対するレジリエンスを高めるというものです。

これも医師と相談したうえで受けることが重要です。

そして、休養。

これこそが最も重要だと言っても過言ではないでしょう。

うつ病になってしまったら、まずはストレス源から離れてしっかり休むことが必須です。

責任感が強い人ほどうつ病になりやすいので、休みづらいかもしれませんが、

こじらせないためにもしっかり休むことを第一に考えてください。

今回はこんなところで。

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カウンセリングって難しくない?

とっても難しいです…というのは、私たちカウンセラー側の話です。

ご相談者様のお話をお伺いするということは、簡単そうに見えて、とても頭を使う作業です。

全神経を集中してお聴きするので、一回の面接でとても疲れてしまいます。

しかし、ご相談者の皆さまにとっては、決して難しいものではありません。

基本的には、思っていること、心に感じていることをそのままお話しいただければいいのです。

但し、いくつかご注意いただきたい点もあります。

まず一つ目は、ありのままをお話しくださいということです。

自分をよく見せようと見栄を張ったり、

逆に、こんなことを言ってはいけないのではないかと遠慮したりしないでください。

カウンセラーには守秘義務がありますので、お話しされた内容は決して他に洩れません。

安心して、どのようなことでも話していただければと思います。

もう一つは、カウンセリングを受けると少々疲れてしまうことがあると

ご承知おきくださいということです。

カウンセリングでご自身の心と深く向き合うと、

それまで意識の底に押し込めていた感情に気づくことがあります。

それはご本人にとっても意外に感じられることもあり、

そのせいで疲れてしまうことがあるのです。

その点で、マッサージのように一度で軽く感じられるものとは違います。

しかし、それを乗り越えると心に備わったレジリエンスが発揮され、

晴れ晴れとした気分になれると思います。

いろいろと述べてきましたが、自分の心の隠された部分に気づき、

問題を解決するにはカウンセリングはとても有効だと思います。

難しく考えずに、一度受けてみていただければと思います。

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カウンセリングを受けるとどうなる?

たちどころに悩みがスパッと解消します…なんて簡単に言えればいいのですが、

実際にはそうはいきません。

そもそも、カウンセリングを受けても外的な環境は変化しないのです。

例えば仕事の内容や上司の人柄などは、カウンセリングで変えようがないですからね。

では、何が変わるのか?

それは、相談者さまご自身の心です。

カウンセリングを受けることで、ご自身の心とじっくり向き合うことになります。

その中で自分でも意識していなかった気づきが起こり、

もともと心に備わっているレジリエンス(ストレスからの回復力)が発揮されるのです。

そのようにして問題や悩みへの受け止め方・対応が変わってくることにより、

解決へと向けて踏み出すことができます。

しかしこれは、カウンセリングを一回受けただけで実現するものではありません。

(中にはそういうケースもありますが、少数です)

基本的には何度も面接を重ねることで実現するものであり、

数週間から数か月、時には年単位の時間がかかることもあります。

しかし、時間をかけて心が変わった結果であるからこそ、

その場しのぎで自分の心をごまかすのではなく、根本的な解決に結びつくことが多いのだと思います。

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えることができる」という言葉があります。

自分を変えて悩みを解決したいという方は、

ぜひ一度カウンセリングを受けてみていただければと思います。

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オンラインカウンセリングとは?

コロナ禍以降、オンラインカウンセリングが盛んになってきました。

文字通り、対面ではなくオンラインでカウンセラーと相談者さまがお会いして

カウンセリングを進めるというものです。

具体的にはSkypeやZoomを用いたビデオ通話で行い、

パソコンにもスマホにも対応しています。

対面と比較してのメリット・デメリットは下記のようなものです。

<メリット>

・交通費や移動時間が不要

・直接会わないので感染予防に有効

・自宅などリラックスできる場所で受けられる

・遠隔地でもカウンセリングを受けられる

・マスク不要なので表情がわかりやすい

・対面より心理的なハードルが低い

<デメリット>

・周囲の状況により音声が聞こえづらいことがある

・通信環境の影響を受ける

・スマホの場合、バッテリーが心配になることがある

・ビデオ通話に不慣れな人には難しく感じられる

個人的には、総じてメリットがデメリットを上回っていると思います。

せっかく便利なツールが普及してきたので、

これを活かしてカウンセリングをもっと気軽に受けられるようになればいいなと思っています。

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カウンセラーの守秘義務

悩み事を相談することのハードルを高くしている理由の一つに、

「相談内容を人に知られたくない」というものがあります。

特に仕事に関する悩みの場合、上司や同僚はもとより、

人事部をはじめとする会社の当局にも知られたくないと思われる方が多いのは当然のことです。

昨今、多くの企業で相談窓口などを設けていますが、

利用が伸び悩んでいるのはそういうところにも原因があるのかなと思っています。

カウンセラーには基本的に守秘義務があり、

相談内容を第三者に洩らすことは厳に禁じられています。

(自傷他害の可能性がある場合など、若干の例外もあります)

とは言え、会社が用意したカウンセラーだと、

どこまで秘密が守られるのか心もとないという方も多いと思います。

そんな場合は、独立系のカウンセラーに相談するのも一つの手だと思います。

どこにも所属していないので、秘密が漏れる心配はまずありません。

悩みがあるけど相談しづらいという時は、

こういう手もあると覚えておいていただければ幸いです。

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カウンセリングってどんな人が受けるの?

この問いに、皆さんならどう答えるでしょうか?

「心を病んだ人」「近しい人の死など深い悲しみを抱えた人」などと

答えられるかもしれませんね。

おそらく、「とても深い心の傷を負った人」というイメージがあるのでしょう。

確かに、そういう方に対してカウンセリングは有効だと言われています。

しかし、カウンセリングはそういう方たちだけのものではないと思っています。

もっと軽いお悩みや気になることに対してもカウンセリングはきっと役に立ちます。

「最近仕事がうまくいかない」「職場の人間関係で気になることがある」くらいの、

ちょっとした心の引っかかりも、カウンセリングで軽くなったり解決したりすることがあります。

カウンセリングというと何だか敷居の高いもののように思われがちですが、

もっと気軽に多くの方が受けられるようになればいいなと思っています。

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