カウンセリングって何? つづき

前回、カウンセリングについて「思ったことを何でも話してください」と言いました。

それだけでカウンセリングになるのか?

私の答えは「Yes」です。

自分の経験でもあるのですが、

心の中に浮かぶことを言葉にしていくだけで徐々に自分の心が変わっていきます。

最初は心を悩ませている物事ばかりにとらわれているのですが、

やがて「自分はどうなりたいのか」「そのためにはどうすればいいのか」ということに

意識が向くようになります。

この変化こそが、カウンセリングの要点なのではないかなと思っています。

この変化が起これば、問題解決に向けて大きく踏み出せると思います。

とは言え、実際に体験しないとわかりにくいかもしれませんね。

カウンセリングを敷居の高いものと思わず、気軽に受けてもらえるようになれば、

実感いただける機会が増えるのではないかなと思っています。

そのために、駆け出しカウンセラーですが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

それでは、今日はこんなところで。

カウンセリングって何?

わかりにくいですよねぇ…

私もちゃんと説明なんてできません。

(未熟者なので…)

ただ、言えるのは、

カウンセラーからの目線で説明しようとすると、

学術的な定義などにとらわれて、ますますわかりにくくなるんだろうなぁってこと。

実際にお悩みをお持ちの相談者さま(=カウンセリングを受ける人)からすると、

「何をしたらええねん!?」ってことになると思うんですよね。

で、私なりの考えですが、

「思ったことを何でも話してください」

です。

「それだけでカウンセリングになるの!?」って思われるかもしれません。

ひょっとしたら頼りなく思えるかもしれませんね。

でも、たぶん、これでいいと思ってます。

なぜか?

詳しくは、また後日お話ししようと思います。

私はどうしてカウンセラーになったか

今回は私がカウンセラーになった経緯についてお話しします。

私が心理職を志したきっかけは、

サラリーマン時代に心身の調子を崩した経験にあります。

数年前、転勤を機に職場環境が激変し、

上司のモラハラや過労に苛まれてうつ病を発症して、

7か月の休職を余儀なくされました。

その時の主治医が自分に合っており、

通常の治療だけではなく、

おすすめの本を教えてもらったりしていました。

その中で河合隼雄先生の本に出会い、

心理学やカウンセリングに興味を抱くことになったのです。

これがそもそもの始まりでした。

その後復職し、しばらくは順調だったのですが、

また新たな上司にキツく当たられたり、

会社から理不尽な処遇を受けたりしてうつ病が再発し、

今度は1年間の休職となってしまいました。



そんな時に、

主治医の勧めで本格的なカウンセリングを受けたのです。

それまで本で読んではいましたが、

実際に体験するのは初めてでした。



最初は、理不尽な処遇に対する憤りを鎮めるために、

ひたすら心にたまった鬱憤をぶちまけていました。

いわゆる「ガス抜き」ができればと思っていたのです。



カウンセラーの先生は、

私の愚痴を辛抱強く聴き続けてくれていました。



そのうち、私の心情に変化が現れました。

当初の憤りや怒りがいつのまにかおさまって、

「これから自分はどうすべきか」ということに

考えが及ぶようになったのです。



それはやがて、

「いつの日か心理職になり、自分と同じように苦しんでいる人の役に立ちたい」という考えに至りました。

そして、この感覚を一人でも多くの人に実感してほしいと思うようになったのです。



そのために手始めとして

心理相談員の資格を取得しました。



さらに、環境を変えることも必要だと思い、

最終的に会社を辞めるという決断にもつながったのです。



その後、カウンセリングをしっかり学びたいと思って

産業カウンセラー資格を取得し、現在に至っています。



上述の通り、

「自分と同じように苦しんでいる人の役に立ちたい」というのが

カウンセラーとしての私の根本になっています。



興味をお持ち下さる方が

お一人でもいらっしゃれば嬉しいです。



長文にお付き合いくださり、

ありがとうございました。



もし、私が皆さまのお役に立てることがあれば

何よりの喜びです。



お仕事に関するお悩みをお持ちの方は、

どのようなことでも結構ですので、

お声をかけていただければと思います。