今回は、うつ病になりやすいタイプについてお話しします。
うつ病の発生するメカニズムにはまだまだわからないことが多く、
いろいろな説が唱えられていますが、
その中の一つに、その人の性格が影響しているという考え方があります。
それは、真面目、几帳面で責任感が強い性格はうつ病になりやすいというものです。
ドイツの精神医学者テレンバッハは、このような性格を「メランコリー親和型」と名づけました。
このような人たちは職場でも秩序を重んじ、ミスなく正確に仕事をこなします。
しかし、自分を追い込んでしまうところがあり、過労に陥ったりトラブルが続いたりすると、
自分を責めてしまいます。その結果、うつ病に陥ってしまうことが多いと言われているのです。
でも、決して「困ったものだ」などと思わないでください。
これは、職場で仕事を円滑に進めるために必要な資質なのです。
考えてみてください。もし、これと正反対の性格の人ばかりが職場にいたら…
不真面目で、いい加減で無責任な人ばかりだと、
確かにその人はうつ病にはならないかもしれませんが、仕事が回っていかないですよね。
こんな部下ばかりを抱えた上司がうつ病になってしまうかもしれません。
大切なのは、このような人々にストレスが溜まらないようにすることです。
そのため、組織には、仕事の質や量を常にチェックして
ストレス過多の人がいないか注意を払うことが求められるのです。
今回はこの辺にいたします。
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