カウンセリングと人生相談

久しぶりの投稿となりました。

最近、ネットのお悩み相談の相談員を
やらせてもらっています。

日々、ご相談者様のさまざまなお悩みに接して
私なりにお答えさせて頂いております。

そこで今回は、そのような人生相談と
カウンセリングについて書いてみようと思います。

両者の最も大きな違いについて考えてみました。

人生相談では、最も多い問いかけは
「どうすればいいでしょうか?」
というものです。

ここにおいて、相談者様は今後の対応策を
回答者に提示してもらうことを求めており、
それに従って行動したいという意思があるのです。

そのため、回答者には具体的な対応策を
提案することが求められます。
「○○してください」「○○すればいいですよ」
というように、
相談者様が行動にすぐに移せるようなかたちで
回答するのです。
明確な行動方針を端的に提示することが
よい人生相談の回答だと言うこともできるでしょう。

一方で、カウンセリングの場合は
そこまで明確に対応策の提示を求めることは
少ないように思われます。

「△△で悩んでいます」「困っています」
というように、
相談者様の現在地を訴えられることが多いのではないでしょうか。

そこで、カウンセラーとしては
相談者様のお話を傾聴し、
共感しながら、どうすればよいか
相談者様の心から出てくるものを待つことになるのです。
いっしょに考えると言ってもいいかもしれません。

これには長い時間がかかることも少なくありません。
しかし、それによって得られた結論に従って
相談者様が自己変革や成長を成し遂げられると考えているのです。

簡単にまとめると、
次のようになるのではないかと思っています。

【悩みを解決する主体】
・人生相談…回答者
・カウンセリング…相談者

【解決までの時間】
・人生相談…基本的に即時。一問一答スタイル。
・カウンセリング…面談の回数を重ねることが必要。

このように、両者は似ているようでありながら
大きな違いがあるのではないかと考えています。

しかし、両者の間に優劣の関係は存在しないとも
思っています。

ややもすれば、カウンセリングの専門家の中には
人生相談を軽く見る風潮もあるかもしれませんが、
私はそれは当たらないと思っています。

両者は、相談者様のニーズの違いによる
異なった悩み解決のアプローチ方法であると
考えているのです。

カウンセラーとして、その両方に対応できるよう
精進を重ねてゆきたいと思っております。

悩みごとを相談される皆様におかれては、
上記の違いを踏まえたうえで、
どちらがご自分に合っているか考えて
使い分けていただければいいのではないかと
思います。

今回はこの辺にいたします。
ご意見やご質問がありましたら、
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ご投稿いただければ幸いです。