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うつ病になりやすいタイプ

今回は、うつ病になりやすいタイプについてお話しします。

うつ病の発生するメカニズムにはまだまだわからないことが多く、

いろいろな説が唱えられていますが、

その中の一つに、その人の性格が影響しているという考え方があります。

それは、真面目、几帳面で責任感が強い性格はうつ病になりやすいというものです。

ドイツの精神医学者テレンバッハは、このような性格を「メランコリー親和型」と名づけました。

このような人たちは職場でも秩序を重んじ、ミスなく正確に仕事をこなします。

しかし、自分を追い込んでしまうところがあり、過労に陥ったりトラブルが続いたりすると、

自分を責めてしまいます。その結果、うつ病に陥ってしまうことが多いと言われているのです。

でも、決して「困ったものだ」などと思わないでください。

これは、職場で仕事を円滑に進めるために必要な資質なのです。

考えてみてください。もし、これと正反対の性格の人ばかりが職場にいたら…

不真面目で、いい加減で無責任な人ばかりだと、

確かにその人はうつ病にはならないかもしれませんが、仕事が回っていかないですよね。

こんな部下ばかりを抱えた上司がうつ病になってしまうかもしれません。

大切なのは、このような人々にストレスが溜まらないようにすることです。

そのため、組織には、仕事の質や量を常にチェックして

ストレス過多の人がいないか注意を払うことが求められるのです。

今回はこの辺にいたします。

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うつ病の治療・オーソモレキュラー

今回はうつ病の治療について最新の療法をご紹介します。

以前にも書いたように、

うつ病の治療には薬物療法、心理療法、そして十分な休養という三本柱が有効だとされています。

それに加えて、最近注目されているのが分子栄養療法です。

これは、うつ病患者には特定の栄養素が不足していることに着目し、

その栄養素を食事だけでなくプロテインやサプリメントで補うことで症状の改善を図るというものです。

オーソモレキュラーとも呼ばれています。

具体的にうつ病で不足しているといわれるのは、

タンパク質、鉄、亜鉛、ナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンC、ビタミンDなどです。

これらは通常の食生活でも不足していると言われており、

一度不足すると食事だけで改善することは困難です。

そのため、プロテインやサプリメントで補うのです。

まだあまり広く知られていない療法であり、取り組んでいる医療機関も少ないのが現状ですが、

確実に著効している例が多く報告されています。

「オーソモレキュラー」で検索すると、取り入れている医療機関がわかりますので、

興味のある方はぜひ調べてみてください。

今回はこの辺にいたします。

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うつ病のサイン・ケチな飲み屋

前回まで、うつ病の症状についてご紹介してきました。

今回は、同僚や部下など身近な人から発せられる、

うつ病が疑われるサインについてご紹介したいと思います。

うつ病の特徴の一つに、「病識が低い」ということがあります。

どういうことかというと、本人がうつ病に気づかず、

病気であるという認識がないことが多いということです。

そのため、周りの人が早めに気づいてあげることが重要なのです。

職場で現れるうつ病のサインをまとめたものに、「ケチな飲み屋」という言葉があります。

これは、下記のような状態の頭文字を取ったものです。

「け」…欠勤が増える

「ち」…遅刻や早退が増える

「な」…泣き言(「もうダメです」など)を言う

「の」…能率が下がる

「み」…ミスが増える

「や」…「辞めたい」と言う

「み」は、「身だしなみがおろそかになる」でもいいかもしれません。

これらの状態が現れたら、

本人がうつ病になっていたり、なりかかっている可能性があります。

「ケチな飲み屋」に気づいたら、

ゆっくり時間を取って本人の話を聴いてあげるといいでしょう。

そして、必要に応じて

カウンセリングやメンタルクリニックの受診を勧めてあげるのもいいと思います。

職場のメンタルヘルスを守るため、

身近に「ケチな飲み屋」がないか、注意してみてください。

今回はこの辺にいたします。

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うつ病は「甘え」ではない

前回はうつ病の症状以外に現れる心身不調について、自分の体験も交えて書きました。

その前は、うつ病の代表的な症状であるDSM-5の9項目についてご紹介しました。

これらのことから言えるのは、気力や集中力がなくなったり、意欲が湧かなったり、

胃腸などに不調が出るのは決して本人の甘えなどではなく、

病気の症状である可能性があるということです。

つまり、インフルエンザや風邪になると熱が出るように、

これらの状態も、うつ病という病気が引き起こしている異常だということです。

しかし、残念なことに、これらの状態を訴えると、

「甘えだ」とか「気のせいだ」などとされてしまうことが今でも多くあるように思えます。

でも、上述のように、このような状態はうつ病の症状である可能性があります。

言わばうつ病のサインなのです。

もしご自身や職場の方がこのような状態に陥っていたら、

決して「甘え」「気のせい」と断じることなく、そして絶対に責めることをせず、

注意深く見守ってあげてください。

そして、それが一定期間続くようであれば、

ためらうことなく医師の診察を受けていただければと思います。

繰り返しになりますが、うつ病は死に至ることもある深刻な病です。

まさかと思っても、念のために受診することで最悪の結果を防ぐことにつながります。

年間2万人以上が自ら命を絶っている現状があり、

その大半はうつ病をはじめとする精神疾患によるものだと言われています。

自身や周囲の方がこのような不幸に見舞われないためにも、

おかしいと思ったらためらわずに診察を受けるということが広まってくれればと思います。

今回はこの辺にいたします。

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うつ病の症状・過敏性腸症候群

前回はうつ病の症状について書きました。

実際には、その代表的な症状以外にも心身にさまざまな異常が発生します。

今回は、特に身体面の不調についてご紹介したいと思います。

うつ病になると、頭痛や腹痛、肩こりや背中の痛みなどのさまざまな身体面の不調が発生します。

どの症状も大変つらいものですが、

その中でも日常生活に大きな影響を及ぼすものは消化器の不調ではないでしょうか。

私はうつ病になった際、消化器不調の一つである過敏性腸症候群を発症しました。

下痢型と便秘型がある腸の不調なのですが、

男性は下痢型が、女性は便秘型が多いと言われています。私も下痢型を発症しました。

これは文字通り下痢が続くもので、ストレスの影響を大きく受けるため、

特に外出時に症状が強く出ていました。

事前にトイレの場所をチェックしておかないと外出もままならなくなり、

そのせいで、ただでさえうつ病で苦手になった外出がますますできなくなり、

リハビリにも支障をきたす結果となりました。

しかし、産業医の勧めで服用した薬が著効し、徐々に改善して外出も可能になりました。

このように過敏性腸症候群にはよく効く薬がありますので、

つらい場合は医師と相談して処方を受けることも有効だと思われます。

そのほかにもつらい症状は多くありますが、うつ病によるものと気づかないこともあります。

体調に異常があり、ストレスも強いようなら、うつ病によるものである可能性もあります。

思い当たることがあれば医師に相談しましょう。

今回はこの辺にいたします。

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